落陽

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地元熊本でのライブ、それから福岡のランドシップで旅の終わりを迎えた。

このツアーを思い立った時から、最後はこの流れでと決めていた。

海からの柔らかい光を背に受けながらリハーサルをしているとき、いい旅だったとつくづく思った。

いつの間にか日は沈み、気がつけば二度にわたるアンコールの温かい拍手の中に佇んでいたが、ライブはこうしていつも時を忘れて夢中になれる奇跡なのだと、また教えられたような気がする。
その空間にいる誰か一人でも欠けたらあり得ないし、決して一人でつくれるものでもない。


今回のツアーパートナー、ギタリスト佐藤克彦のひた向きな姿勢、情緒豊かなサウンドとタッチは、僕の歌う歌の中に焼き印のように静かに刻まれた。
優れたミュージシャンほど、言葉ではなく音で語りかけてくる。


僕はといえば、どれだけ音楽そのものになれただろう。
分け隔てもなく、壁もとっぱらってそれを放ち、あるいは受け止めることができただろうか。
ステージの上でも、ステージを降りてからも。

そして自由とは。

人や自然と出逢えること、その縁そのものへの深い感謝をいつも忘れずにいたいものだ。


目に見えるものより、自分の内なる世界ほど、深く、遠く、広いものはないと信じている。

旅はまだ始まったばかりだ。