キャンドル

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時にキャンドルが灯す明かりには、暖かさだけでなく、深さや悲しみや愛があることを知った。

キャンドルジュンとは知り合ってずいぶんと年月が経つのだけれど、こうしてタッグを組むようにライブをしたのはおそらくこれが初めてかもしれない。

南阿蘇にある野外劇場アスペクタの一角に、僕たちのために特別なステージが設けられていた。


ライブは彼のスピーチから始まった。

その言葉のひとつひとつはまるで一本一本のキャンドルの灯りのようで、耳を傾ける者の中にゆっくりと明かりを灯していった。

出番を待つ僕はそれを彼の真隣で聞いていたのだが、ああこうして僕はこの話を彼のすぐそばで聞くためにここに来たのかもしれないと感じた。

それはただただ静かに胸に響いたのだ。

さて僕の歌う歌は、はたしてどうだったのだろう。彼みたいに誰かの心に火を灯すことが出来ただろうか。

ライブの最後、アンコールのおしまいに、わが古里のカントリーロードを歌い、ステージを終えた。

秋の旅はこうして阿蘇から始まった。