My First JUGEM
http://diary.higashidatomohiro.jp/
ja
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=274
ストリーミングライブ
配信ライブを3回経験した。
これまでに経験がなかったわけでは無いが、そこにまったくオーディエンスがいないというのは初めてのことだった。
けれども意外なことに気がつく。
僕にとってそれは、いつものライブとあまり変わらないということだった。
同じように準備...
配信ライブを3回経験した。
これまでに経験がなかったわけでは無いが、そこにまったくオーディエンスがいないというのは初めてのことだった。
けれども意外なことに気がつく。
僕にとってそれは、いつものライブとあまり変わらないということだった。
同じように準備をするし、同じように気持ちが入るし、同じように緊張感があるし、そして同じように感動を覚える。
なにか伝わっている手応えのようなものが残るのだ。
とても不思議だけれど。
]]>
diary
2020-04-27T12:34:32+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=273
台湾
台湾の旅はこれが初めてだった。
これまで訪れた海外のどんな場所よりも、違和感なく自然と溶け込めたような気がする。
そこには街があり、ダウンタウンがあり、市場があった。
特に台北の街中にベッタリと広がる朝市は、縦に横にと何度も往復したが飽きることはなか...
台湾の旅はこれが初めてだった。
これまで訪れた海外のどんな場所よりも、違和感なく自然と溶け込めたような気がする。
そこには街があり、ダウンタウンがあり、市場があった。
特に台北の街中にベッタリと広がる朝市は、縦に横にと何度も往復したが飽きることはなかった。
毎朝のように屋台で食べた米麺の入ったスープは、活気ある街そのもののような味で、体の隅々にまで活力を注いでくれた。
色とりどりの野菜や果物、豪快に吊るされた鳥や豚の肉。小籠包や肉饅の入った蒸し器から立ち昇る湯気。
露店に飛び交う声は、八方から絶え間なく届いてくる。
台東に移っても面白さは変わらず続いた。暮らす人たちの顔つきも変わり、よりネイティブな民族のカルチャーに触れる機会もあった。
コバルトブルーの美しい海にブレイクする波も素晴らしく良く、ほとんど毎日のように波乗りに熱中した。
少し離れている間に、日本ばかりでなく世界の様子はずいぶんと変わっていた。
何も変わらない僕は、少し取り残されたような気がしないでもなかったが。
台湾での想いを胸に、また次の旅の支度をしている。
]]>
diary
2020-03-07T13:21:01+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=272
南相馬へ
夜明け前の東京を走り抜けて、友人の車に乗って、4年ぶりに南相馬へ向かった。
保育園の子どもたちに会うために。
常磐道に入ってしばらくすると、海のほうから日が昇り始め、それはとてもいい一日の始まりを予感させてくれた。
僕が交流している保育園では、給食で使...
夜明け前の東京を走り抜けて、友人の車に乗って、4年ぶりに南相馬へ向かった。
保育園の子どもたちに会うために。
常磐道に入ってしばらくすると、海のほうから日が昇り始め、それはとてもいい一日の始まりを予感させてくれた。
僕が交流している保育園では、給食で使用する食材を県外産のものに限定して、その上で測定器で放射能汚染の有無を測り、安全が確認されたのちに初めて調理されるという、とても慎重な取り組みを続けられている。
力になれることは少ないけれど、食材を送るだけでなく、こうして会いに行くのが大切な事だし、楽しいに決まっている。
一緒に行ってくれた、gravity free、dealの菊地さん、keenの久保くん、フタバフルーツの大輔くんに、そしてお米作りに力を貸してくれたすべての皆さんに心から感謝したい。
]]>
diary
2020-02-08T10:12:43+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=271
MIX
レコーディングをほぼ終えて、ベーシストのだいちゃんとMIXという作業に入っている。
トラックダウンして様々な観点から、あるいは角度から録音した曲たちを聴きつつそれぞれのバランスを整えてゆくのだが、不意に思い立ってまた音を足したくなったりするので、僕らのこ...
レコーディングをほぼ終えて、ベーシストのだいちゃんとMIXという作業に入っている。
トラックダウンして様々な観点から、あるいは角度から録音した曲たちを聴きつつそれぞれのバランスを整えてゆくのだが、不意に思い立ってまた音を足したくなったりするので、僕らのこの作業は正確には録音的MIXと言える。
レコーディングとミックスダウンは同じくらい楽しいのだ。
これまでに一体どれくらいアルバム作りを繰り返してきたのだろうか。
もしかするとレコーディングしてアルバムを作りたいからツアーや旅を続けているのかもしれないと錯覚するほど、僕はこれらのスタジオワークを愛している。
そして新しいアルバムができるからこそ、その歌を届けにまた旅に出るのだろう。
アルバムが先かライブが先か。今となってはもはやどちらでもないしどちらでもいい。
ただ今回のアルバムの中に、この曲はきっと長いこと歌うことになるかもしれないな、と思える曲があるのは確かだ。
春になったら新しいアルバムのための旅をしよう。
]]>
diary
2019-12-20T14:13:10+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=270
レコーディング
秋、レコーディングを試みる。
冬の時期に芽生えたアイディアを春から夏にかけて温め直し、レコーディングに入れるまでなんとかこぎつけたのだ。
今回のタームでは、一週間でできることをやることにした。
主に歌以外の録音を優先的にトライした。仲間のミュージシャ...
秋、レコーディングを試みる。
冬の時期に芽生えたアイディアを春から夏にかけて温め直し、レコーディングに入れるまでなんとかこぎつけたのだ。
今回のタームでは、一週間でできることをやることにした。
主に歌以外の録音を優先的にトライした。仲間のミュージシャンが力を貸してくれて、とてもいいテンポで作業ははかどった。朝のコーヒーに始まり夕方のコーヒーに終わる、規則正しい日々だった。
まだアルバムのタイトルは決めかねているが、どちらの曲も気に入っている。
12月にようやく歌を吹き込む予定だ。
先日一曲だけ先にできたものを配信した。
アルバム全てが完成するのは、雪が降る頃だと思う。
]]>
diary
2019-10-25T12:24:10+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=269
秋の風
夏のソロツアーを終えて、ひと息つく間もなくまた旅に出た。
今年三度目となる小沼ようすけとのglidersのツアーだ。
僕らの旅はサーフトリップを前提としているから、波や風のチェックには事欠かない。
音楽だけでなく、旅そのものを楽しむ姿勢ははっきりとシンクロし...
夏のソロツアーを終えて、ひと息つく間もなくまた旅に出た。
今年三度目となる小沼ようすけとのglidersのツアーだ。
僕らの旅はサーフトリップを前提としているから、波や風のチェックには事欠かない。
音楽だけでなく、旅そのものを楽しむ姿勢ははっきりとシンクロしている僕らなので、愉快な気分は一人の時よりも何倍も多いようだ。
旅の最中に僕らの真上を台風が通り過ぎたので、風は秋の気配を帯びるようになってきた。
今日はまず朝食をとりつつ、どこの海に行くか二人で話し合うことだろう。
]]>
diary
2019-09-24T08:31:00+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=268
Baan klang tong
Baan klang tongははチェンマイ郊外にひっそりと佇む落ち着いたゲストハウスだ。
僕はそこにもう一週間ほどステイしている。
ここでの時間はやはり日本のそれよりもゆっくりと流れて行く。
というよりも、ゆっくりと時を過ごしている自分に気がつく。
海外に行けば、...
Baan klang tongははチェンマイ郊外にひっそりと佇む落ち着いたゲストハウスだ。
僕はそこにもう一週間ほどステイしている。
ここでの時間はやはり日本のそれよりもゆっくりと流れて行く。
というよりも、ゆっくりと時を過ごしている自分に気がつく。
海外に行けば、あれこれと見て回りたい衝動にかれれなくもないけれど、Baan klang tongはここに居るだけで心を満たしてくれる。
長い朝と、長い昼と、長い夜。
]]>
diary
2019-07-31T20:45:31+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=267
チェンマイ
訳あってタイに来ている。
タイを訪れるのはこれで三度目なのだが、チェンマイまで来たのは初めてだ。
郊外のコテージで雑誌の原稿を書きながら、わりとのんびりしている。
鳥達の声で目を覚まして、暗くなったら眠りにつく。雨音に耳を癒し、好きな時間に好きなこと...
訳あってタイに来ている。
タイを訪れるのはこれで三度目なのだが、チェンマイまで来たのは初めてだ。
郊外のコテージで雑誌の原稿を書きながら、わりとのんびりしている。
鳥達の声で目を覚まして、暗くなったら眠りにつく。雨音に耳を癒し、好きな時間に好きなことをする。
と、ここまで書いて思ったのだが、これはいつもと何ら変わらないではないか。
食事を作ることや、そそくさとなにかの後片付けに追われること以外については、自宅にいる時と何も変わらない。
チェンマイにて、普段の我が暮らしにも感謝を覚えた。
ただし、チェンマイでとても羨ましく思うことがある。
それはいつでも新鮮なフルーツが、どっさりとテーブルに置かれていること。
]]>
diary
2019-07-29T10:04:30+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=266
ビルエバンス
ビルエバンスの人生が描かれたドキュメンタリー映画、タイムリメンバードを鑑賞した。
彼の人生を一言で言い表すとしたら、栄光と苦悩の日々ということになるのだろうが、ミュージシャンとしての奥深さは計り知れないものがあった。
ドラッグに溺れ、それでももが...
ビルエバンスの人生が描かれたドキュメンタリー映画、タイムリメンバードを鑑賞した。
彼の人生を一言で言い表すとしたら、栄光と苦悩の日々ということになるのだろうが、ミュージシャンとしての奥深さは計り知れないものがあった。
ドラッグに溺れ、それでももがき苦しみながら前に進み、数々のセッションを経て永遠の名盤、名プレーをいくつも積み重ねて行く。
彼に寄り添い彼を支えるミュージシャンや兄弟、恋人たちの存在はそれぞれが素晴らしく、しかし時に彼らあるいは彼女らは悲しい結末を余儀なくされたりもした。
その中でも特にマイルスデイビスの存在は際立って異質であり、二人が感性を交差させて作り上げた作品「KIND OF BLUE」がJAZZの世界のみならずジャンルを超えた最高傑作の一つに数えられる所以が、映像の中でありのままに描かれていた。
身近な人々のインタビューを中心に構成されているのだが、ある人がビルエバンスが電話口で言い残したひとつのメッセージを紹介していて、それがとても印象的だった。
「真実と美を追求するんだ。」
まさにそれはビルエバンスの音楽そのものを表している。
彼の世界観の足元にも及ばない僕だけど、時々はこのメッセージを思い出しながら音楽と、自分自身と向き合いたい。
]]>
diary
2019-06-14T10:29:00+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=265
ツアーが終わって
Glidersとしての2ヶ月、小沼ようすけくんとのツアーが終わった。
僕にとってもおそらく彼にとっても、いつもと同じようでいて、いつもとは全く違った刺激的な旅となったように思う。
経験したことのある同じ場所の同じステージでも、彼とそこを訪れると空気感や雰囲気...
Glidersとしての2ヶ月、小沼ようすけくんとのツアーが終わった。
僕にとってもおそらく彼にとっても、いつもと同じようでいて、いつもとは全く違った刺激的な旅となったように思う。
経験したことのある同じ場所の同じステージでも、彼とそこを訪れると空気感や雰囲気がいつもとは違って感じられたし、一人の時とはまた別の種類の新鮮な心地よさをいくつも発見した。
もちろんその中にはお互い全く初めてという出会いもたくさん用意されいたので、飽きることなど全く無かった。
旅の行程はある程度計画しつつも、ほとんどのことを流れにまかせての行き当たりばったりだった。
しかし僕らは二人ともそんな過ごし方が気に入っていたし、お互いのやることなすことにほとんど異議を申し立てることは無かった。
朝起きて、その日のランチが何になるのか、あるいはその日はどんな所に投宿するのかと毎回毎回わくわくしたのだった。
サーフィン、温泉、ライブ、そして幸せな食卓。
旅を進めるにつれて、今世においてこの日本で奇跡的に出逢えた仲間の一人だと確信した。
旅は終わったはずだったが、さっそく6月には四国で、秋には東北で声をかけてもらっている。
どうやらしばらく一人の旅と平行して、GLIDERS での旅も楽しめそうだ。
]]>
diary
2019-05-08T11:50:41+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=263
西日本、東海、北陸
福山で再びようすけ君と合流して、アンカーホテルのバーでライブをした。
翌日は鞆の浦まで足を伸ばし、岡山へ。
岡山から名古屋までは、ドラマーの沼澤尚氏を迎えてのダイナミックなセッションとなった。
それからまた二人になり、京都を経て福井にしばらく滞在した...
福山で再びようすけ君と合流して、アンカーホテルのバーでライブをした。
翌日は鞆の浦まで足を伸ばし、岡山へ。
岡山から名古屋までは、ドラマーの沼澤尚氏を迎えてのダイナミックなセッションとなった。
それからまた二人になり、京都を経て福井にしばらく滞在した。そしてこの旅において僕らの念願だった日本海でのサーフィンも楽しめた。
比較的風の影響を受けていないポイントで、ほんの一時間。はじめは曇っていた不機嫌な空も、僕らが海に入ってしばらくすると青空が広がってゆく。
いつのまにか他のサーファーはみな海から去ってしまい、僕らの前に何本かのプライベートな波が現れた。
旅の間しばらく海から離れていたから、それはとても心地よい時間だった。
いいライブが続いている。
Glidersというユニットはなんだか不思議な力を秘めているような、そんな気がする。
]]>
diary
2019-03-30T09:38:23+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=262
GLIDERS
ジャズギタリストの小沼ようすけとのユニット、GLIDERS。
僕たちは二人して旅に出た。
車窓を過ぎ去る景色の中に、菜の花が鮮やかに浮かび上がる九州の三月。
サーフボードと楽器を携えて旅に出たのだ。
ライブのステージでだけでなく、ステージ以外の場面でも僕らは...
ジャズギタリストの小沼ようすけとのユニット、GLIDERS。
僕たちは二人して旅に出た。
車窓を過ぎ去る景色の中に、菜の花が鮮やかに浮かび上がる九州の三月。
サーフボードと楽器を携えて旅に出たのだ。
ライブのステージでだけでなく、ステージ以外の場面でも僕らは想像いていた以上にグルーブしている。
好きな雰囲気、好きな食べ物、好きな音や好きな場所など、僕らはどうやら似た者同士らしい。
福岡の糸島で、宮崎の木崎浜や青島で波乗りをした。
諌早のライブで九州に一区切りして、これから僕らは少しづつ北上して秋田を目指す。
]]>
diary
2019-03-12T11:22:47+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=260
火を焚きながら
薪ストーブだけでは飽き足らず、晴天で風のない日には焚き火台で昼間も火を焚いている。
薪木を取りに行ったついでに汲んできた湧き水を、焚き火で沸かしてコーヒーを淹れる。
ギターを弾いて新しくできた曲を、確かめるように弾いて、歌詞を改める。
今は毎日そんな...
薪ストーブだけでは飽き足らず、晴天で風のない日には焚き火台で昼間も火を焚いている。
薪木を取りに行ったついでに汲んできた湧き水を、焚き火で沸かしてコーヒーを淹れる。
ギターを弾いて新しくできた曲を、確かめるように弾いて、歌詞を改める。
今は毎日そんな風に仕事を進めているところだ。
火を焚くことは人間の原初の営みというが、この行為から学ぶことが多々あると思う。
大人から子どもまで人は炎の周りに自然と集うし、そこから生まれる発想や行動はシンプルで前向き、実生活にリアルに即したものがほとんどだ。
サーフィンをしている時に感覚が近い、暖かくて楽しい焚き火の時間は、僕をシンプルな生き物に戻してくれる。
]]>
diary
2019-01-29T16:31:28+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=259
New year days
正月の三ヶ日は寝て過ごした。
寝て過ごしたとはいわゆる寝正月という呑気なものではなく、ぶっ倒れ、高熱にうなされていたのだ。
恒例の地元でのカウントダウンライブを終えたあたりから様子がおかしくなり、元旦の昼過ぎには寒気が収まらずそのまま布団に潜り込む始...
正月の三ヶ日は寝て過ごした。
寝て過ごしたとはいわゆる寝正月という呑気なものではなく、ぶっ倒れ、高熱にうなされていたのだ。
恒例の地元でのカウントダウンライブを終えたあたりから様子がおかしくなり、元旦の昼過ぎには寒気が収まらずそのまま布団に潜り込む始末。
39度の体温で嗚咽を漏らしつつ丸二日間ををなんとかしのいだものの、ようやく起き上がった途端に見舞われた震度5強の地震は、文字どうり泣きっ面に蜂というやつだった。
ただ、大きく揺れはしたが被害らしいものはなく、それはかえって解熱のきっかけになったかもしれないと思えるタイミングだった。
待ちわびていた長い休息がもたらしてくれた、デトックスの日々。
病院というものに極力行かないという誓いに忠実だから、それがなんなのかは分からないが、結局のところ完全に回復するまでにおよそ10日間を要したということは、おそらくインフルエンザのようなウィルスの類におかされていたに違いない。
でも良かった。
何もせず、というより何もできず、ただただ自分の体が元気になるまで休みたいだけ休ませることができたし、何よりこれまで以上にこの身を労ろうと決心できたから。
当たり前のことだが、楽器よりも前にこの体あってこその音楽だと痛感したのだ。
人は誰しも当たり前と思っていることほど、その有り難みを忘れがちだ。
自分自身も含め、身の回りの人や仲間、豊かさをもたらしてくれる自然の恵みに改めて感謝をしつつ、今年一年を始めたいと思う。
]]>
diary
2019-01-17T18:27:24+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=257
Merry Christmas
自分の誕生日もそれに近いからだろうか、恥ずかしい話だがクリスマスはなんとなく楽しみが待っているような、今だにそんな気分にさせてくれる。
本格的な冬が日本列島にも訪れ、北風に煽られるようにして旅をしている。
北海道は旭川、網走。それから一気に下って鎌倉...
自分の誕生日もそれに近いからだろうか、恥ずかしい話だがクリスマスはなんとなく楽しみが待っているような、今だにそんな気分にさせてくれる。
本格的な冬が日本列島にも訪れ、北風に煽られるようにして旅をしている。
北海道は旭川、網走。それから一気に下って鎌倉から京都そして大阪。少し間をあけて静岡から東京へと。
車の中に吊るしたブーツやジャケットは、外の風が冷たくなるにつれてその厚みを増している。
寒いからサーフィンはよっぽど条件が整った時だけと心に決めて。
各地でのライブの合間、時にラジオ局に立ち寄ったり。
よくもこんな事が続けれれているなと不思議に思う時もあるけど、だからこそ声援を送ってくれるみんなに心から感謝したい。
僕にサンタクロースが来ることはないけれど、歌とギターを携えてのサンタクロースの真似事なら僕にもできるかも知れないなんてことを思いつつ、ライブの終わり方にジョンとヨーコのハッピークリスマスを、今年の12月も歌っている。
Merry Christmas.
]]>
diary
2018-12-24T10:18:24+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=256
BE IN
これで今年は2枚のアルバムをリリースすることになる。
ジャズギタリストの小沼ようすけくんとのアルバム「BE IN」。
タイトルは、デザイナーであり店舗などのプロデュースも手掛ける、イージーこと飯島氏がつけた。彼によれば60年代のWoodstockなどに派生する、アメリ...
これで今年は2枚のアルバムをリリースすることになる。
ジャズギタリストの小沼ようすけくんとのアルバム「BE IN」。
タイトルは、デザイナーであり店舗などのプロデュースも手掛ける、イージーこと飯島氏がつけた。彼によれば60年代のWoodstockなどに派生する、アメリカにおけるサブカルチャームーブメントからの引用だとか。
ようすけくんと僕とのユニットは「Gliders (グライダース)」。これは僕の思い付きだ。
オリジナル曲に、兼ねてからトライしてみたかった洋楽のカバーを織り交ぜて7曲を収録している。
2日間の合宿と、やはり2日間のレコーディングで、まるでライブをするような勢いで仕上げた。
シンプルなサウンドだからこそ、言葉では言い表せないほどいい雰囲気が伝わってくるからとても気に入っている。
来年の春に、GLIDERSで旅をしようと計画を立てている。
時には二人してサーフィンをしながら、東西南北をおよそ二カ月かけてツアーをするつもりだ。
]]>
diary
2018-11-19T11:29:02+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=255
ラブリー
ジャズインラブリーは名古屋にある老舗のジャズクラブだ。
僕は親しい友人の名を語るような気持ちで、最大の敬意を込めてラブリーと呼ばせてもらっている。
ギタリストの小沼ようすけと初めてセッションしたのもラブリーだった。
アルバムのツアー、ひとつの区切りを...
ジャズインラブリーは名古屋にある老舗のジャズクラブだ。
僕は親しい友人の名を語るような気持ちで、最大の敬意を込めてラブリーと呼ばせてもらっている。
ギタリストの小沼ようすけと初めてセッションしたのもラブリーだった。
アルバムのツアー、ひとつの区切りをドラマーの沼澤尚とともにここで迎えたいと前々から計画していた。
ジャズメンでもなんでもないただの粗野なシンガーソングライターのこの僕が、この歴史あるクラブと長い付き合いをさせてもらっているのは我ながら不思議なことだけれど、これ以上光栄なことも他にない。
沼澤尚との旅はやはり特別で、さまざまな刺激、驚き、発見をもたらしてくれる。今回もやはりそうだった。
自分の音楽を一回りもふた回りも大きくされたし、波の上だけでなく音楽の海深くまで奥行きを押し広げられたような気がした。
音楽はこの世界のように、あるいは宇宙のように無限に永遠に広がっているのだと教えられたのだ。
次なる席へのパスポートは、いつも旅の道の上に転がっている。
旅の途中、初めて能登の珠洲でサーフィンをした。
雨上がりに目の前に広がったそれは、とても美しい海だった。
]]>
diary
2018-10-26T13:28:42+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=254
それから
それからずっと旅をしている。
湘南を経て千葉、東京から愛知、横浜そして群馬といった具合にとりとめもなく流れている。
三週連続して週末はフェスに出演していた。
横浜のローカルグリーン、新潟の三条楽音祭、水上はNAC。
三条ではようへいと、水上の夜はキャラバ...
それからずっと旅をしている。
湘南を経て千葉、東京から愛知、横浜そして群馬といった具合にとりとめもなく流れている。
三週連続して週末はフェスに出演していた。
横浜のローカルグリーン、新潟の三条楽音祭、水上はNAC。
三条ではようへいと、水上の夜はキャラバンとゆっくり話しては飲み飲んでは笑い、お互いの肩を叩き合うように友情を確かめ合った。
NACの夜の森に、キャンドルジュンが想いを込めて放った光が忘れられない。
そして僕は幾度となく素晴らしい波にも巡り会えた。
千葉一宮のビーチブレイクや勝浦のリーフブレイク。新潟の柏崎近くのローカルポイント。
今年の秋の一人旅はいつもより少しだけ孤独で、少しだけ長い。
だけど訪れる場所にはそのたびに待っていてくれる人たちがいて、一緒に音楽を奏でる仲間たちがいる。
世界も地球も僕も少しずつ変わりながら、変わらない何かを求めて彷徨っているようだ。
週末まで隠れ家のような場所で一人物思いにふけりながらから心と体をリセットしようと思う。
ギターを弾けば新しいメロディーがどこからか降ってくるかもしれない。
]]>
diary
2018-09-19T12:18:43+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=253
風の香り
立秋が過ぎ風の香りも変わった。
どことなく秋の気配が感じられるようになった15日、ようやく僕は夏の終わりの旅に出た。
四国から帰ってほぼ一ヶ月。三日間仙台に出向いたことを除いてはほとんど熊本で過ごした。
家族との濃密な時間、地元の夏祭りに天草でのバカン...
立秋が過ぎ風の香りも変わった。
どことなく秋の気配が感じられるようになった15日、ようやく僕は夏の終わりの旅に出た。
四国から帰ってほぼ一ヶ月。三日間仙台に出向いたことを除いてはほとんど熊本で過ごした。
家族との濃密な時間、地元の夏祭りに天草でのバカンス。
笑い声の絶えない日々の中で、また僕は一人静かに旅に出たのだ。
お気に入りの楽器とサーフボードと旅にまつわるギアを車に詰め込んで北上する。
初日は福岡の東の海辺、ランドシップのマスターのためのささやかで温かみのあるパーティーで歌をうたい、夜の海が見渡せる二階の部屋で倒れこむように眠った。
目が覚めた次の朝、5年かそれ以上ぶりの島根へ。関門トンネルをくぐり抜け、一般道路をゆっくり走った。
山あいで塩気をスコールに洗い流してもらい、道の駅の駐車場、車の中に蚊帳を吊って休んだ。
久しぶりの訪問者を益田の皆さんは優しく受け入れてくれた。
たまたま日本海の岸辺に届いた波にもタイミングよく出会えたから、リハーサルの前にサーフィンをした。
名残惜しい益田を離れ、鳥取の米子へ登った。海沿いの国道9号線をひた走る。
温泉を一つ浴びたあと、ワインを飲みながら車のベッドに横になる。
米子のフェス、シェルターでは、スピナビル、ケンタロウととびきりのセッションを楽しんだ。
やはり波も良く、今年いちばんのファンウェイブも味わった。
朝や晩はすっかり涼しくなった。どこかほっとするけれど、どこか寂しげな匂いがする。
そんな夏の終わりのせつなさがたまらなく愛おしい。
米子から何時間もかけて静岡の相良、大平洋にたどり着いた時、サーフボードを車から引っ張り出して空を見上げると、海には大きな虹が架かっていた。
]]>
diary
2018-08-21T11:49:44+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=252
アイランド
二年ぶりの四国のツアーは実に充実した中身だった。
梅雨の時期にもかかわらず、幸いなことに雨に見舞われることは少なっかった。
高松から入り、徳島は内陸の貞光という町。そして海のたもと海陽町へ走り、室戸岬を経由して高知へ。
仁淀川のほとりで夕べを過ごし、...
二年ぶりの四国のツアーは実に充実した中身だった。
梅雨の時期にもかかわらず、幸いなことに雨に見舞われることは少なっかった。
高松から入り、徳島は内陸の貞光という町。そして海のたもと海陽町へ走り、室戸岬を経由して高知へ。
仁淀川のほとりで夕べを過ごし、四万十川を渡り土佐清水で一休み。
大岐の浜を遊び尽くしたら、ふたたび高知経由で雨の降りしきる徳島へ。
どちらの町でも暖かい歓迎とおもてなしを頂戴した。
新しいアルバムの中からもいくつか曲を披露した。
釜茹での手打ちうどんを生業とする朋輩のマナブと、茅ヶ崎からフリーウォータースの真庭と車を3台連ねて旅をした。
僕らは毎日笑いながら過ごしていた。
二人とは四国で別れ僕は一人、今回の旅のもう一つの大きな楽しみでもある長崎は上五島へと向かった。
深夜に愛媛の三崎港までひた走り、翌朝9時台の便で大分の佐賀関へフェリーで渡った。
走れるところまで走っては休憩を繰り返し、その日は長崎の思案橋付近で体を休めた。
次の日、長崎港に車残して午前中の高速船に乗り込むのだが、もう片方の空いた手にはなにを抱えるかを考えていた。
ギターはケースごと背負っている。機材や着替え、CDなんかはコロコロと引きずり回せるトランクにまとめた。
サーフボードかキーボードか。
流れ歌キーボードではなく、久し振りにギターで演奏することに決めて、もう片方の脇にはサーフボードをかかえこんだ。
台風のうねりが五島にも届く様子が、直前にチェックした天気図からうかがい知ることができたのだ。
初めての五島。僕はライブも波乗りも思い切り楽しんだ。
新しい出会いが豊かな恵みを心の中にどっさりもたらしてくれた。
旅の醍醐味や生きるエネルギーとその喜び。そして人生の侘び寂びを島の数日で改めて堪能させてもらった。
また訪れたい場所がひとつ増えた。
]]>
diary
2018-07-09T13:50:03+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=251
Wonderful Road
真新しいアルバムが工場からようやく届いた。
このアルバムには wonderful Road という名前をつけた。
日々の暮らしが旅で成り立っている僕の心の窓に映し出された風景を綴った。
デザインを手掛けてくれたのは葉山在住のトミーさんだ。
アルバム「月が昇る頃キミは...
真新しいアルバムが工場からようやく届いた。
このアルバムには wonderful Road という名前をつけた。
日々の暮らしが旅で成り立っている僕の心の窓に映し出された風景を綴った。
デザインを手掛けてくれたのは葉山在住のトミーさんだ。
アルバム「月が昇る頃キミは」以来のセッションだったが、彼の溢れんばかりの音楽への深い解釈と愛情、そして今作への共感は圧倒的であり、こうして作品として手に取るとなお一層感慨深く、幾度となく胸を熱くさせられる。
CDそのものの存在や価値が問われている現代だとしても、アーティストとしてこうしてアルバムで表現したい思いや世界観に代わるものを、今のところ僕には発見できていない。
この一枚一枚が、誰の心のどんな想いと一緒に旅をするのかと想像してみる。
そこには無限の自由があるように思えて仕方がないのだ。
とは言ってもダウンロードのフットワークやそのユーザーへの配慮も忘れたくないので、まずは少しだけだがiTunes に入り口を用意させてもらった。
あのノリもよくわかる気がするし、ストリーミングなどに関しては自分も立派なユーザーの一人だし。
聴く人のこれからが Wonderful Road となるように願いを込めて、曲もアルバムもここから旅立つ。
]]>
diary
2018-06-18T09:16:57+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=250
海の上から
この数週間で、僕は七度フェリーに乗っている。そして今も。
門司から泉大津へ渡るまるで常宿のような船で二往復の航海をしたし、鹿児島から種子島、種子島から屋久島、屋久島から鹿児島へと三隻の異なる船にも乗った。
海の上で時を過ごすのは何度も経験していること...
この数週間で、僕は七度フェリーに乗っている。そして今も。
門司から泉大津へ渡るまるで常宿のような船で二往復の航海をしたし、鹿児島から種子島、種子島から屋久島、屋久島から鹿児島へと三隻の異なる船にも乗った。
海の上で時を過ごすのは何度も経験していることだが、このように立て続けにというのはこれまであまりなかったかもしれない。
船での時間は飛行機や新幹線のそれとは違ってわりとのんびりしている。
あるときはゆっくりとものを考える時間であり、またあるときは映画を鑑賞し本を読む時間であったり。近頃ではこうして文章を書く時間としても活かすことができるから、僕にとっては貴重なチューニングタイムなのだ。
そえからもう一つの楽しみといえばやはり人間観察だろうか。
さまざまな人種の、さまざまなな年齢の、さまざまな服を着た人々を眺めるのも面白いものだ。
仕事で乗り込む人もいれば、旅行を楽しむ人もいる。誰かに会いに行く人や、誰かと別れてきた人もいるだろう。
僕はといえばそのどれでもないし、そのどれでもあるような、中ぶらりんの存在なのかも知れないなどと思う。
車と一緒に船に乗り、降りてはまた走る。
それが僕の旅の基本的なスタイルなのだ。
]]>
diary
2018-05-17T17:35:47+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=249
Web shop,label official Instagram
「Acoustics などのアルバムをライブ会場以外で購入することはできませんか?」という皆さんからの方ご希望にお応えして、レーベルのオフィシャルウェブショップと、オフィシャルインスタグラムを開設しました。
ご興味のある方はご覧になってください。
Web Shop
http...
「Acoustics などのアルバムをライブ会場以外で購入することはできませんか?」という皆さんからの方ご希望にお応えして、レーベルのオフィシャルウェブショップと、オフィシャルインスタグラムを開設しました。
ご興味のある方はご覧になってください。
Web Shop
http ://slowjam.thebase.in
Instagram
slow_jam_records
]]>
diary
2018-04-23T17:17:39+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=248
ピアノ
アメリカから帰国して最初の旅は沖縄だったが、その間幾らか時間があったので毎日のようにピアノに向かっていた。
ピアノといってもライブで使うキーボードをアンプに繋いで、ピアノの音色にして弾くわけだが、これが意外と気持ち良くいつまでも弾いていられる。
月末...
アメリカから帰国して最初の旅は沖縄だったが、その間幾らか時間があったので毎日のようにピアノに向かっていた。
ピアノといってもライブで使うキーボードをアンプに繋いで、ピアノの音色にして弾くわけだが、これが意外と気持ち良くいつまでも弾いていられる。
月末に始まる初夏の旅のライブをイメージしながら、窓辺にセットしてそれとなく弾く。
時にふと手を休めて外を見ると、山の新緑の鮮やかさが日ごと勢いを増してゆくさまがなんとも言えず美しい。
風の中の鳥の歌、遠く響く車の走る音、誰かの声、虫の羽音。
光り輝く緑のキャンバスに目に見えない命の旋律が重なり合う。
ここでピアノを弾き、ギターを弾いていたら、もしかしたらいつか自分もその風景の一部になれるかも知れないと思う。
沖縄の旅も素晴らしかった。
雨の日々だったが、ライブの時と最後のサーフィンの時間だけは晴れていた。
誰も入っていない海で、仲間だけで波乗りを楽しんだ。
僕にとってそれは今年最初の海とのセッションだった。
去年に続いてまたこうしてまた沖縄との縁が戻り、ふらりと訪れることができる。
それはとても幸せなことだ。
次は秋田へゆく。
]]>
diary
2018-04-18T19:00:39+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=246
road trip
撮影はアメリカ大陸の南西部、八日間かけておよそ2000キロをひた走るロードトリップだった。
ロサンゼルスを出てジョシュアツリーとソルトンシー。
フェニックスを経由して、セドナでは美しい夕日を眺めた。
静かな田舎町ページのモーテルでは倒れこむように眠り、赤い...
撮影はアメリカ大陸の南西部、八日間かけておよそ2000キロをひた走るロードトリップだった。
ロサンゼルスを出てジョシュアツリーとソルトンシー。
フェニックスを経由して、セドナでは美しい夕日を眺めた。
静かな田舎町ページのモーテルでは倒れこむように眠り、赤い岩肌が印象的なザイオン国立公園では朝焼けの空にギターを弾いた。
セントジョージ郊外のスノーキャニオンで満天の星空を仰ぎ、絶景のバレーオブファイヤーを越えて、黄昏のよく似合うラスベガスへ滑り込んだ。フリーウェイ脇のダイナーでクランクアップしたあと、夕闇に浮かぶロスへようやく帰ってきた。
僕を含めスタッフは総勢6人。毎日クタクタになりながら、それでも毎日笑いながら、そして励まし合いながら、最高の旅を走り続けた。
一瞬一瞬に奇跡を感じ、何度も胸の中で、空と大地と仲間とに感謝をした。
ブーツは荒野の砂ボコリにまみれ、ギターケースはカバーが剥げそうなほどだったが、心は今もどこまでも清々しく突き抜けている。
メンバーの中では僕が一番使い古された存在だったが、旅はまるで学生時代の頃の合宿のようでもあり、ひとりのツアーが多い自分にとって、海外でこんな雰囲気を味わえるのはもしかしたらこれが最後かもしれないと思った。
余談だが、アメリカに渡る前のある晩、銃で撃たれて死ぬ夢を見た。その時確かに僕は左ハンドルの車の助手席にいた。
成田に帰る飛行機に乗るまで、このことは誰にも内緒にしていた。
無事に帰れてほっとしたけれど、心のどこかでそんなラストシーンもあるのかもななんて思っていたのだ。
なにはともあれ旅は終わって僕らはそれぞれの場所に帰ってきたけれど、6人ともきっとこう思っているだろう。
これからが旅のはじまりだと。
]]>
diary
2018-03-21T11:26:20+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=245
Narita
成田空港に着いた。
これからロスアンジェルスへ飛ぶ。
アメリカへのフライトは15年ぶりだし、西海岸へはこれが初めてだ。
新しいアルバムの、ある曲のための映像の撮影。それが旅の目的だ。
また歌に導かれて旅が始まった。
成田空港に着いた。
これからロスアンジェルスへ飛ぶ。
アメリカへのフライトは15年ぶりだし、西海岸へはこれが初めてだ。
新しいアルバムの、ある曲のための映像の撮影。それが旅の目的だ。
また歌に導かれて旅が始まった。
]]>
diary
2018-03-12T04:57:55+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=244
青山
ミュージックビデオの撮影に臨んだ。
場所は青山のとあるバー。
ジャズギタリスト小沼ようすけと作ったアルバムのための映像だ。
久しぶりに訪れた東京だった。会うべき人に会え、話すべきことを話し、とても気持ちのいい時間を過ごせた。
7時間のシュート後そのまま...
ミュージックビデオの撮影に臨んだ。
場所は青山のとあるバー。
ジャズギタリスト小沼ようすけと作ったアルバムのための映像だ。
久しぶりに訪れた東京だった。会うべき人に会え、話すべきことを話し、とても気持ちのいい時間を過ごせた。
7時間のシュート後そのまま打ち上げのようなパーティーになだれ込み、ようすけと二人、小さなライブをした。
みんなお酒も進んでいたから、誰もがいい気分の様子だったし、今思うと僕も最後は時間や記憶の寸法がはっきりしないところもある。
とにかくハッピーな夜だった。
今年はいつになくライブに関してはスロースタートだ。のんびりと過ごしながらも、日々新しいアルバムのことや新しい旅へと思いを巡らせつつ、じっくりと仕込みをしている。
]]>
diary
2018-03-07T12:02:03+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=242
雪の旅路
札幌でのライブを終えた翌日の深夜、苫小牧から津軽海峡を渡り青森へ。
八甲田のゲレンデ脇の駐車場では、僕と同じように冬の旅を楽しむケイソンとすれ違いざまのような挨拶と笑顔を交わした。
およそ6年ぶりとなる岩手は盛岡でのライブも終始和やかな雰囲気。懐かし...
札幌でのライブを終えた翌日の深夜、苫小牧から津軽海峡を渡り青森へ。
八甲田のゲレンデ脇の駐車場では、僕と同じように冬の旅を楽しむケイソンとすれ違いざまのような挨拶と笑顔を交わした。
およそ6年ぶりとなる岩手は盛岡でのライブも終始和やかな雰囲気。懐かしい人達にも再会できたし、とにかく僕は最高の気分でワインを飲んだものだった。
翌朝に滑った素朴な下倉のスキー場も静かで良かった。
それから仙台の街中でライブをして、さらに南下、新潟の六日町を目指した。
湯沢の気のいいローカルスノーボーダー、たっちゃんのお宅は居心地が良すぎたので三日も厄介になった。
彼にはかぐらスキー場からエントリーするバックカントリーに案内してもらった。
この辺りの真冬には珍しい快晴の空に、新潟や群馬の美しい白い山並みがまばゆいほどに映えている。僕は雪の山道を登りながら、時々立ち止まってはそれに見入った。
今年初めの、文字通り滑り出しの旅はこれ以上ない内容だったと言えるだろう。
仲間と別れて東京へ帰る新幹線に乗り込んだが、雪はどうやら僕を追いかけてきたらしく、その週末の関東地方は記録的な積雪となった。
夜の横浜の街もまるで小樽のようだった。
]]>
diary
2018-01-31T13:18:05+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=241
パウダースノー
二日続けてパウダースノーを堪能した。
特にキロロでは晴天に恵まれて、余市岳はもちろん、石狩湾の向こうに暑寒別岳や雄冬岬まで綺麗に望むことができた。
今年の冬の旅はとてもうまく歯車がかみ合っていて、なにもかも順調だ。
だからこそ無理をせず、気を引き締め...
二日続けてパウダースノーを堪能した。
特にキロロでは晴天に恵まれて、余市岳はもちろん、石狩湾の向こうに暑寒別岳や雄冬岬まで綺麗に望むことができた。
今年の冬の旅はとてもうまく歯車がかみ合っていて、なにもかも順調だ。
だからこそ無理をせず、気を引き締めていこう。
ゲレンデでの仲間たちとのセッションは最高の気分を味わえる。長いコースの途中、僕は時々一人休憩を入れつつ、しばし景色に見入っては頭の中を空っぽにした。
明日は富良野へ行く。
]]>
diary
2018-01-12T08:49:11+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=240
2018 北へ
新年早々旅に出た。
腹の中には正月の馳走が居残りしているようだったけれど、心のままに旅に出たのだ。
スノーボードの映像作家でありパフォーマーでもあるミツヤ氏と二人、ホットなツアーをしている。
昨晩小樽でその幕を開けて、今夜は興部。
九州からいきなり一...
新年早々旅に出た。
腹の中には正月の馳走が居残りしているようだったけれど、心のままに旅に出たのだ。
スノーボードの映像作家でありパフォーマーでもあるミツヤ氏と二人、ホットなツアーをしている。
昨晩小樽でその幕を開けて、今夜は興部。
九州からいきなり一面の銀世界にこの身を放り投げてみた。
足元はおぼつかないままだが、心優しい人達に助けられてなんとか波を乗り越えている。
この世界は、この狭い日本でさへもまだまだ自分の知らない素晴らしい出会いで溢れていた。
明後日には一年ぶりにスノーボードのブーツを履く。
ライブはどちらもこの上なく盛り上がっている。
]]>
diary
2018-01-07T23:44:23+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=239
ストーブ
ストーブに火を入れて、一週間あまりのレコーディングをした。
6月に始めたアルバム作りだったが、ライブをこなしながらの飛び石となり、今回が録音としてはいよいよ大詰めだった。
旅の日々の思いや風景のスケッチ。ツアーなどで間を置きながらの制作だったからか、こ...
ストーブに火を入れて、一週間あまりのレコーディングをした。
6月に始めたアルバム作りだったが、ライブをこなしながらの飛び石となり、今回が録音としてはいよいよ大詰めだった。
旅の日々の思いや風景のスケッチ。ツアーなどで間を置きながらの制作だったからか、このアルバムはそんな仕上がりになりつつある。
すでにいくつかの曲は最近のライブで披露させてもらっているが、中には演奏するのが楽しくてしかたないと思うほどの曲もある。
来年以降の旅がどうなるのかなんて僕にも分からないけれど、きっとこの新しいアルバムが羅針盤となって導いてくれるものと信じている。
今年も残すところあとわずか。
ジョンのハッピークリスマス以外に共感できるクリスマスソングを僕は持たないので、夜はジョニミッチェルかマイルスのアルバムを聴いている。
メリークリスマス。
]]>
diary
2017-12-22T16:55:55+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=238
大船渡
岩手県は大船渡の市民ホールに招かれてライブを行った。
そこは岩手の海岸の名称にちなんで、リアスホールと名付けられていた。
建物は近代的で美しいデザインが施され、無駄がなくシンプルだがどこか温かみがある。
照明や音響、備えられたグランドピアノ。
コンサ...
岩手県は大船渡の市民ホールに招かれてライブを行った。
そこは岩手の海岸の名称にちなんで、リアスホールと名付けられていた。
建物は近代的で美しいデザインが施され、無駄がなくシンプルだがどこか温かみがある。
照明や音響、備えられたグランドピアノ。
コンサートホールならではのその環境は、僕にとっては普段はなかなか味わえない空気感、特別な一日だ。
地震に見舞われた熊本へ、被災地大船渡から元気を届けたいというリアスホールスタッフの方の心意気によって実現したライブだった。
ドラマーの沼澤尚と二人、二時間演奏に没頭した。
またいつか大船渡を訪れてみたい。
]]>
diary
2017-12-11T17:32:53+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=237
long trip
長いこと旅に出ていた。
家を出てひと月が経ち、ようやく帰った頃、外では木枯らしが吹いていた。
何度もため息が出るほどの美しい空に出会い、一人静かな朝を迎えた。
歌が風になって背中を押してくれる。こうして走っていると、ふとした時にまた歌が生まれてくる。
...
長いこと旅に出ていた。
家を出てひと月が経ち、ようやく帰った頃、外では木枯らしが吹いていた。
何度もため息が出るほどの美しい空に出会い、一人静かな朝を迎えた。
歌が風になって背中を押してくれる。こうして走っていると、ふとした時にまた歌が生まれてくる。
少しだけ、なんとなく頼りないような時もあるけれど、そんなことをずっと繰り返している。
帰ったらすぐにスタジオにこもった。旅の日々をノートに綴り、メロディに音にその風景を映しだそうとレコーディングを重ねた。
ようやくアルバムの半分ぐらいは出来上がっただろうか、建物で言うところの基礎と骨組あたりだろうか。
知らない間に髪も伸びて、いつのまにか冬になった。
コートを引っ張り出したら、次の旅の支度をしよう。
]]>
diary
2017-11-20T08:27:20+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=236
guitarist
自分のアルバムと平行して、友人のジャズギタリスト、小沼ようすけとのダブルネームのアルバムを制作している。
制作しているというより、すでに僕らの作業は終えてしまった。
宮崎の日南でサーフィンを楽しみながら曲作りを二日間。
翌週には東京のスタジオでレコー...
自分のアルバムと平行して、友人のジャズギタリスト、小沼ようすけとのダブルネームのアルバムを制作している。
制作しているというより、すでに僕らの作業は終えてしまった。
宮崎の日南でサーフィンを楽しみながら曲作りを二日間。
翌週には東京のスタジオでレコーディングをやはり二日間。
曲作りからレコーディングまでをおよそ四日間でこなしたことになる。
合宿の初日はサーフィンとバーベキューと赤ワインとで日が暮れてしまったから、作業そのものは正確には三日間ということになる。
カバー曲がいくらかあるミニアルバムとはいえ、僕にとってこれは最短記録だ。
たくさんの友人達に支えられたし、最良のパートナーようすけとだからなし得たことだと思っている。
レコーディングのさなか、小沼ようすけによって次から次へと繰り出されるギターの音色と絶妙なフレーズ。
豊かな想像力から生まれる曲の解釈と独特なアプローチ。それらはまるで魔法のようだった。
様々な出逢いが織りなした夢のような四日間。
一つの奇跡に立ち会えた気がした。
]]>
diary
2017-10-29T10:19:45+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=235
Rec
久しぶりにレコーディングを再開した。
ベーシックトラックに、ギターとボーカル、それに思いつく限りのコーラスとキーボードを足して行く。
次なる旅の音楽。できれば今年いっぱいで作業を終えて、冬の間にミックスし、早ければ来年の夏にはリリースしたいと考えてい...
久しぶりにレコーディングを再開した。
ベーシックトラックに、ギターとボーカル、それに思いつく限りのコーラスとキーボードを足して行く。
次なる旅の音楽。できれば今年いっぱいで作業を終えて、冬の間にミックスし、早ければ来年の夏にはリリースしたいと考えている。
今回はドラムに沼澤尚を迎え4曲収録した。他の曲はほとんど自分でドラムを叩いた。
ベースは時川大輔。彼には自宅スタジオでのエンジニアも担当してもらっている。二人で試行錯誤しながら進めて行くレコーディングはとても楽しい時間だ。
どの曲にもそれぞれに思い入れのようなものがあるが、全体を通して旅にフォーカスした内容になっているようだ。
特にここ数年、一人で車を走らせてはツアーをして、少し休んではまた旅に出てという具合に、ずっとそんな動きが連続している。
これまで以上に旅の風景が連想される内容のアルバムになりそうなのだ。
完成に向けて、ゆっくりと前に進んでる。
]]>
diary
2017-10-13T11:42:07+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=234
キャンプ
東京などのライブの合間、4日間ほどのオフをすべてサーフィンに当てた。
年に一度、千葉のあるポイントにほど近い場所でのサーフキャンプだ。
気の合う仲間と何度も海へ繰り出し、寝食を共にして日々の喜びを分かち合った。
ささやかながら僕にとって大切なひと時だ。...
東京などのライブの合間、4日間ほどのオフをすべてサーフィンに当てた。
年に一度、千葉のあるポイントにほど近い場所でのサーフキャンプだ。
気の合う仲間と何度も海へ繰り出し、寝食を共にして日々の喜びを分かち合った。
ささやかながら僕にとって大切なひと時だ。
今年も幸運なことに波に恵まれた。ローカルサーファーとの奇跡のセッションも体験した。
遅い夏休みを、いい年をした大人たちが子どもみたいにはしゃいで過ごした。
いつもと同じようでいつもとは何か違う。
一年の間にみんなそれぞれに様々な経験をして、思いも少しずつ変化しているのだろう。
ただ海と向き合う時だけは、変わらない自分を見つけることができるのかもしれない。
だからこそ、ここにこうして集まるのだろう。
誰よりも先にキャンプインした僕は誰よりも先にキャンプを終えて、ギターとサーフボードとをワゴンに積み込み、西へと車を走らせた。
]]>
diary
2017-10-06T08:45:34+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=233
breakfast
徳島、高知、岡山と旅をした。
各地でライブをし、やはり毎日のように様々な人たちと出逢った。
その中には思いもよらない再会もあった。
それぞれの道でみな精一杯生きていた。
僕という存在が彼らにとってどんなものなのかなど知る由も無いし、それを今更気にもしな...
徳島、高知、岡山と旅をした。
各地でライブをし、やはり毎日のように様々な人たちと出逢った。
その中には思いもよらない再会もあった。
それぞれの道でみな精一杯生きていた。
僕という存在が彼らにとってどんなものなのかなど知る由も無いし、それを今更気にもしない。
ただこうして音楽とサーフィンとを分かち合い、楽しみながら旅をしていると、僕にとってはすべてのモーメントとすべての人々がかけがえのない輝かしい存在のように思えてならないのだ。
昨夜は温泉施設の駐車場で眠り、明け方になって御前崎まで走った。
トランクルームで米を炊き、味噌とオイルサーディンをおかずにして、簡単な海辺の朝食だ。
波はコンパクトだが水はとても綺麗で、海は旅の雑味を洗い流してくれた。
海から上がって、徳島のとよとみ珈琲で買っておいた豆を挽いてコーヒーを淹れた。
今夜茅ヶ崎で仲間をピックアップしたら、ゆっくりと千葉の海を目指そう。
]]>
diary
2017-09-22T13:34:53+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=232
キャンドル
時にキャンドルが灯す明かりには、暖かさだけでなく、深さや悲しみや愛があることを知った。
キャンドルジュンとは知り合ってずいぶんと年月が経つのだけれど、こうしてタッグを組むようにライブをしたのはおそらくこれが初めてかもしれない。
南阿蘇にある野外劇場ア...
時にキャンドルが灯す明かりには、暖かさだけでなく、深さや悲しみや愛があることを知った。
キャンドルジュンとは知り合ってずいぶんと年月が経つのだけれど、こうしてタッグを組むようにライブをしたのはおそらくこれが初めてかもしれない。
南阿蘇にある野外劇場アスペクタの一角に、僕たちのために特別なステージが設けられていた。
ライブは彼のスピーチから始まった。
その言葉のひとつひとつはまるで一本一本のキャンドルの灯りのようで、耳を傾ける者の中にゆっくりと明かりを灯していった。
出番を待つ僕はそれを彼の真隣で聞いていたのだが、ああこうして僕はこの話を彼のすぐそばで聞くためにここに来たのかもしれないと感じた。
それはただただ静かに胸に響いたのだ。
さて僕の歌う歌は、はたしてどうだったのだろう。彼みたいに誰かの心に火を灯すことが出来ただろうか。
ライブの最後、アンコールのおしまいに、わが古里のカントリーロードを歌い、ステージを終えた。
秋の旅はこうして阿蘇から始まった。
]]>
diary
2017-09-15T08:20:25+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=231
旅支度
しばらくの間自宅をベースに動き回っていたが、そろそろまた旅支度をしなければならない。
何も考えずに気の向くまま荷造りをしてもいいのだけれど、あれこれと想像を巡らせてワゴンをセットするのが楽しいのだ。
もしかしたら旅そのものと同じくらい、その支度はワク...
しばらくの間自宅をベースに動き回っていたが、そろそろまた旅支度をしなければならない。
何も考えずに気の向くまま荷造りをしてもいいのだけれど、あれこれと想像を巡らせてワゴンをセットするのが楽しいのだ。
もしかしたら旅そのものと同じくらい、その支度はワクワクする時間なのかもしれない。
四国の波はどうだろう。ピアノはやはり積んでいこう。ギターは2本が安心だな、とか。
風が冷たい日もあるだろうから、ジャケットは必要だな。
先日いただいたテンカラのセット、あれはぜひ試してみたいな、だとか。
そうやって僕は静かに秋の旅へと向かうのだ。
]]>
diary
2017-09-12T11:19:55+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=229
唐津
佐賀の唐津。
ビーチ真横にある老舗のウィンドサーフィンのショップに招いていただいてのライブは2年ぶりとなる。
2年前、ライブの時間は雨だった。正確には雨だったらしい。
というのも自分ではよく覚えておらず、その時来ていた人にそう聞かされたのだ。
いい...
佐賀の唐津。
ビーチ真横にある老舗のウィンドサーフィンのショップに招いていただいてのライブは2年ぶりとなる。
2年前、ライブの時間は雨だった。正確には雨だったらしい。
というのも自分ではよく覚えておらず、その時来ていた人にそう聞かされたのだ。
いい雰囲気の夜だったってことしか覚えていない。
オーナーが手間をかけて準備した会場は心遣いとパーティーへの思いが細部まで行き渡っていて、素晴らしく居心地のいい空間に仕上げられている。
今年はやや強い風に見舞われてはいるものの天気は良さそうだ。
]]>
diary
2017-09-02T17:23:26+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=228
surfers
なんて気持ちのいい写真集だろう。
surfers。
葉山に住む写真家、横山泰介さんの新しい作品だ。
10年以上前に出版された彼の最初の写真集もやはり同じタイトルだった。
すべてのページがきらきらと輝く海のようなその本を、憧れの世界をときめくような気持ちで...
なんて気持ちのいい写真集だろう。
surfers。
葉山に住む写真家、横山泰介さんの新しい作品だ。
10年以上前に出版された彼の最初の写真集もやはり同じタイトルだった。
すべてのページがきらきらと輝く海のようなその本を、憧れの世界をときめくような気持ちでめくったものだったが、まさか新しいサーファーズには僕も載っているなんて。
泰介さんは子どものように純粋な人。
逗子のライブ会場に洒落た浴衣姿でふらりと現れ、サインを入れた真新しいその一冊を、「勝手に載せちゃったけど。」と照れくさそうに渡してくれた。
僕はこう言いたかった。「勝手に載ったのは俺のほうだよ泰介さん。」
彼はカメラを片手にフローし続ける、夢の世界から来たような雰囲気を持つ旅人だ。
僕は幸運なことに、夏になると湘南でかならず逢える。
ライブをしているといつも一番後ろで全てを見守るようにいてくれる。
自分もこのギターを手に、あんなふうにフローし続けて生きていけたらと願う。
最後に写真集の中の彼の言葉をここに引用したい。
「サーファーはすべて波動で動いているんだよ。結果ありきでやっているわけじゃないんだ。」
]]>
diary
2017-08-22T11:18:29+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=227
舞阪
浜松のご機嫌なローカルサーファーらと海で合流させてもらいセッションを楽しんだ。
子どもたちが海と戯れる姿が日常の港町はなんともほほえましかった。
夕方から夜にかけて、弁天島の特設ステージでライブだった。
花火の後のエフエムの生中継でのライブはこと...
浜松のご機嫌なローカルサーファーらと海で合流させてもらいセッションを楽しんだ。
子どもたちが海と戯れる姿が日常の港町はなんともほほえましかった。
夕方から夜にかけて、弁天島の特設ステージでライブだった。
花火の後のエフエムの生中継でのライブはことのほか盛り上がった。
夏のビーチサイドならではといったところだ。
立秋は過ぎ去り、夜風が少しずつ涼しさを帯びてきたから、車中のベッドも随分と凌ぎやすくなっている。
浜松を後にして新東名に上がり、標高をかせいだところでワゴンを停めて眠りについた。
目覚めてはすぐ、僕のもうひとつのホームタウン、湘南へ走った。
]]>
diary
2017-08-21T16:47:03+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=226
仙台新港
仙台のライブと酒席をクリアして、仲間と海へ向かった。
街からアクセスのいいポイントは、平日の早朝にも関わらず多くのサーファーたちで賑わっていた。
台風の影響もあり波は力強くブレイクしていて、ロングボードでゲッティングアウトした僕はインサイドで少しま...
仙台のライブと酒席をクリアして、仲間と海へ向かった。
街からアクセスのいいポイントは、平日の早朝にも関わらず多くのサーファーたちで賑わっていた。
台風の影響もあり波は力強くブレイクしていて、ロングボードでゲッティングアウトした僕はインサイドで少しまごつく場面もあったけど、それでも幾つかの美しい波をグライドできた。
まだ梅雨を抜けていない仙台の空。はじめのうちは曇っていたけど、海に浮かんでいると次第に青空が広がり、心も晴れやかに解き放たれたような気分がした。
二泊三日。訪れる度に親しみの増す街仙台。
次はいつ来れるだろう。
]]>
diary
2017-07-31T13:18:03+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=225
カフェ
長い旅の帰り道、ふと思い立ち、朝早く福岡郊外の海辺にある馴染みのカフェに寄った。
ちょうど店主は自分のためのコーヒーを淹れようとしていて、僕の突然の訪問に驚きながらも豆をもう一人分挽いてくれた。
海を眺めながらコーヒーをすすり、いくらかの他愛ない話...
長い旅の帰り道、ふと思い立ち、朝早く福岡郊外の海辺にある馴染みのカフェに寄った。
ちょうど店主は自分のためのコーヒーを淹れようとしていて、僕の突然の訪問に驚きながらも豆をもう一人分挽いてくれた。
海を眺めながらコーヒーをすすり、いくらかの他愛ない話を交わした。
僕はトラベルギターを車から引っ張り出して、波の音に音符を重ねた。
コーヒーを飲み干したあとサーフトランクスに着替え、赤いロングボードを借りて穏やかな朝の海へと滑り込んだ。
静かな風が肩を撫でて行く。
寝そべってじっと目を閉じたり、仰向けになってみたり。
時々深く潜っては愛しい海と戯れた。
海から上がるとカフェのシェフは、僕のために特別なモーニングセットを用意してくれた。
カボチャの冷製スープに無農薬の野菜サラダ。朝とれたばかりの魚の切り身に卵焼きとベーコン。それにおむすびが二つ。
風の良く通る窓辺の席に腰を降ろして、開店前のカフェで一人、僕はしばらくすべてを忘れた。
]]>
diary
2017-07-21T14:22:48+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=224
ミニアルバム
今日、ミニアルバム「ひだまり」をリリースする。
僕から皆さんへ短い手紙といったところだ。
アルバムにインスピレーションを与えてくれた長崎のとある村は、ダムに沈められようとしてる。
だからこのアルバムの売り上げの一部を、その集落を守る活動をしているパ...
今日、ミニアルバム「ひだまり」をリリースする。
僕から皆さんへ短い手紙といったところだ。
アルバムにインスピレーションを与えてくれた長崎のとある村は、ダムに沈められようとしてる。
だからこのアルバムの売り上げの一部を、その集落を守る活動をしているパタゴニアに寄付する。
そこには美しい小さな川が流れており、魚がふるさとに帰るように、僕の音楽も源流へ少しばかりだがお返しさせてもらう。
アルバムの最後、「BLUE SKY」という曲が特に気に入っている。
ギターの響きや歌のフィールを幻想的にして、永遠に広がり続ける愛の光のようなものを表現したかったのだが、それがなんとなく感じられるような気がするのだ。
4曲だからあっという間に終わってしまうアルバムだけど、これからの僕の旅にずっとどこまでも連れて行くつもりだ。
]]>
diary
2017-07-05T10:25:05+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=223
夕焼け雲
沖縄から帰って、ずっと雨が降り続いていた。
今日の夕方になってようやく晴れ間が現れ、視線は自然と空へと吸い込まれた。
それは空がやっと笑い返してくれたような、梅雨の夕暮れ。
耳を澄ませばせつなげなピアノの音色が、誰に聴かせるでもなく遠く鳴り響いて...
沖縄から帰って、ずっと雨が降り続いていた。
今日の夕方になってようやく晴れ間が現れ、視線は自然と空へと吸い込まれた。
それは空がやっと笑い返してくれたような、梅雨の夕暮れ。
耳を澄ませばせつなげなピアノの音色が、誰に聴かせるでもなく遠く鳴り響いている。
もうすぐ夏の旅がはじまる。
]]>
diary
2017-06-30T19:51:06+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=222
長崎
窓の外、道路をひとつ隔てた向こうには大村湾が静かに横たわっている。
パタゴニアが作ったダムをテーマにした映画と、長崎県内を8箇所ツアーをした。
いつものライブと同じように臨んだつもりでいたが、やはり何かが違っていて、それがまた自分をひとつ成長させて...
窓の外、道路をひとつ隔てた向こうには大村湾が静かに横たわっている。
パタゴニアが作ったダムをテーマにした映画と、長崎県内を8箇所ツアーをした。
いつものライブと同じように臨んだつもりでいたが、やはり何かが違っていて、それがまた自分をひとつ成長させてくれたような気がする。
歌を歌う情熱の原点に立ち返ることが出来たような気がする。
旅のための旅ではなく、心のための旅だった。
他の生き物たちと同じように、ひとも自由な意思で魂のままに生きられたらいいのに、そんな世界を残したいと思っていた。
だから僕は旅を選んだのだった。
海はそのささやかな願いを記憶してくれている。
だから僕は音楽とサーフィンをつづけているのかもしれない。
時々そのことを思い出すために。
いい旅だった。
]]>
diary
2017-06-23T17:54:11+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=221
ビーチ
種子島に着いて真っ先に向かったのはやはり海だった。
サイズは小さく強いオフショアに見舞われていたけど、形の綺麗な波が時に訪れてはサァーファーたちを楽しませてくれた。
その晩は強い眠気に襲われて、早めに床に就いた。
仲間の家の脇、ブーゲンビリアに覆い...
種子島に着いて真っ先に向かったのはやはり海だった。
サイズは小さく強いオフショアに見舞われていたけど、形の綺麗な波が時に訪れてはサァーファーたちを楽しませてくれた。
その晩は強い眠気に襲われて、早めに床に就いた。
仲間の家の脇、ブーゲンビリアに覆い尽くされた古い納屋が僕のいつもの住みかになる。
翌朝、誰もいないビーチで一人サーフィンをした。
あまりの海水の美しさに、ボードを降りて何度も何度も海に潜ってはこの目を洗った。
]]>
diary
2017-05-27T21:25:43+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=220
雨模様
あいにくの雨模様だけど、むしろ屋久島らしく神秘的と思った。
新緑は曇り空でよけいに眩しく浮き立ち、濃い霧は山々の息づかいを感じさせる。
到着した晩は旧知の友人宅に招かれ、飛び魚や首おれサバの刺身に舌鼓を打ちつつ語り合った。
来れば必ず通う尾の間の温...
あいにくの雨模様だけど、むしろ屋久島らしく神秘的と思った。
新緑は曇り空でよけいに眩しく浮き立ち、濃い霧は山々の息づかいを感じさせる。
到着した晩は旧知の友人宅に招かれ、飛び魚や首おれサバの刺身に舌鼓を打ちつつ語り合った。
来れば必ず通う尾の間の温泉には三度浸かった。
ライブにも島の仲間があれこれと力を尽くしてくれ、素晴らしい夜になった。
種子島へ立つ日はすっきりと晴れ渡り、雄壮なモッチョムがその姿を現したので、誘われるように一人千尋の滝を拝みに行った。
ミュージシャンとしての僕の旅が始まったのがこの屋久島に他ならない。
]]>
diary
2017-05-27T17:19:48+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=219
船
桜島の方から射し込んだ初夏の陽に目が覚めると、車の外では男たちがなにやら立ち話をしていた。
僕と同じように屋久島行きのフェリーに乗り込むまでの時間をもて余しているのだろうか、見知らぬ者同士がお互いの旅の話をしている様子だった。
一年半ぶりに屋久島と...
桜島の方から射し込んだ初夏の陽に目が覚めると、車の外では男たちがなにやら立ち話をしていた。
僕と同じように屋久島行きのフェリーに乗り込むまでの時間をもて余しているのだろうか、見知らぬ者同士がお互いの旅の話をしている様子だった。
一年半ぶりに屋久島と種子島へ行くワゴンには、楽器とサーフボードとトレッキングシューズを乗せている。
高速船であっけなく島に着くより、好きな道具をあれこれと詰め込み、カーフェリーの客室でごろごろしながら行くのがいい。
ただ船は外洋に出た途端に揺れはじめるから、多少の酔いに悩まされる覚悟は必要だ。
こちらの方が確かにのろまだけど、本土からの距離がより実感できるような気がする。
なんとなく僕の旅に向いているのだ。
それでも未明に家を出て昼過ぎには宮之浦に降りることになる。
前回は種子島のみならず屋久島でも波がヒットしていたから、ほとんど毎日のようにサーフィンしていたけど今度はどうだろう。
美しい海と優しい友人たちに逢えるのが何より楽しみだ。
]]>
diary
2017-05-24T10:33:07+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=218
new songs
新しい気持ちで新しい歌を作り、自宅スタジオでそれらのデモを録音をした。
曲は一枚のアルバムになるくらい出来てきたので、そのうちの幾つかは本格的なレコーディングを少しずつ進めている。
ロードムービーのような、聴く人と一緒に旅してるようなアルバムになれ...
新しい気持ちで新しい歌を作り、自宅スタジオでそれらのデモを録音をした。
曲は一枚のアルバムになるくらい出来てきたので、そのうちの幾つかは本格的なレコーディングを少しずつ進めている。
ロードムービーのような、聴く人と一緒に旅してるようなアルバムになればいいと思っている。
ただ今回は、時間を決めずに、半年かそれ以上かけてゆっくり作るつもりだ。
レコーディングしては旅に出てライブを重ね、また帰った時に折りを見て録音して。
そうしているうちにさらに新しい曲が出来たり、出来上がったと思っていたものの歌詞が、メロディーが変わっていくかもしれない。
自分も少しずつ変わって行くから、自分を通して生まれる音楽もきっとそうだろう。
よりシンプルで自然なほうに流れて行けたらいいと思う。
]]>
diary
2017-05-21T16:22:38+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=217
落日
陽が傾き、ポツポツとヘッドライトに明かりがともり始める。
ジャズギタリストの小沼ようすけと、彼の生まれ故郷である秋田へ向かう途中の海岸線。
僕らは湘南から関越道を通り抜け、日本海に出て北上していた。
これまでにも海に沈む夕陽を何度か見送ったことがあ...
陽が傾き、ポツポツとヘッドライトに明かりがともり始める。
ジャズギタリストの小沼ようすけと、彼の生まれ故郷である秋田へ向かう途中の海岸線。
僕らは湘南から関越道を通り抜け、日本海に出て北上していた。
これまでにも海に沈む夕陽を何度か見送ったことがあるが、今度のそれはとびきりだった。
その下弦が水平線に触れたとたん、オレンジ色の丸い球体は上から下へ濃くなる鮮やかなグラデーションを見せはじめたのだ。
それからゆっくりと少しずつ海に浸かり、最後は一点の小さな光の粒となって、明日の彼方に消えていった。
海から離れ、また少し走る。
余韻のような赤みを帯びた空がだんだんと夜空の紺色と溶け合う頃、フロントガラスの向こうには、五月に至ってもなお雪を身に纏った鳥海山が悠然と姿を現した。
僕とようすけとの目的地はその麓の小さな町だったが、それはやはり僕らの新しい旅の出発点でもあった。
翌日の酒蔵でのライブで、僕らはこれまで以上にさらにうち溶け合ったように感じた。
彼のミュージシャンシップはやはり素晴らしかった。ステージが終わる頃には、二人してご機嫌でハッピーな音を奏でる旅に出ることにためらいは無くなっていた。
たくさん話をした。ギターの話を、音楽の話を。音楽に宿るスピリットの話を。そしてサーフィンと旅について。
「気持ちいい音楽を二人で作ってみよう。」
どちらからとなくそう約束して僕らは別れた。
さらに翌日、僕は一人で秋田市内に居残り、その夜誰もいない静かなイタリアンレストランで夕食をとった。
店内には絶妙に押さえられた心地よい音量でジャズが流れている。
店主の勧める料理をひとつと赤ワインを注文して、この旅の終わりと次なる旅の始まりに乾杯した。
あまりにも美しかったあの夕陽は心に残ったまま、いつまでも沈むことはなかった。
]]>
diary
2017-05-07T13:14:27+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=216
南房総
南房総の海辺、花畑のあるキャンプ場でのライブ。
繰り返される優しい波の音と、ひっそりと漂う弓のような美しい月がとても印象的だった。
まだ少しだけ冷たさの残る風が時おり通りすぎては消えた。
千葉の南は好きなエリアのひとつだ。千倉や鴨川ではよく泊まりがけ...
南房総の海辺、花畑のあるキャンプ場でのライブ。
繰り返される優しい波の音と、ひっそりと漂う弓のような美しい月がとても印象的だった。
まだ少しだけ冷たさの残る風が時おり通りすぎては消えた。
千葉の南は好きなエリアのひとつだ。千倉や鴨川ではよく泊まりがけでサーフィンをしたし、根本の海水浴場で開かれた音楽フェスティバルにもいい思い出がある。
今回招いてくれたこの心暖まるキャンプインパーティーも、素晴らしいという言葉以上の何かを見つけなければならないくらい愛に溢れた気持ちのいい雰囲気で、忘れられない思い出のひとつになるだろう。
自分はこうして歌い旅をするためにこの世界に来たのかもしれないなんてことを、星空を眺めながら素直に思えたりしたのだ。
とはいえ体もハートもそれほどタフに作られているわけではないから、いまこそ力を抜いてゆっくり行こう。
清々しい春の旅路。また音楽が光を与えてくれた。
]]>
diary
2017-05-01T18:53:15+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=214
博多埠頭
博多の中心街から程近い港で開かれた初夏のフェスティバルに出演した。
久しぶりにキャラバンとケイソンといっぺんに合流して、居心地の良さと嬉しさがそこはかとなく込み上げ、夕暮れ時に至ってもなんとなく名残惜しく、ビールを片手にしばらく海を眺めていた。
彼...
博多の中心街から程近い港で開かれた初夏のフェスティバルに出演した。
久しぶりにキャラバンとケイソンといっぺんに合流して、居心地の良さと嬉しさがそこはかとなく込み上げ、夕暮れ時に至ってもなんとなく名残惜しく、ビールを片手にしばらく海を眺めていた。
彼らのライブにそれぞれの旅の奇跡を垣間見たような気がした。
まだ四月だから海風はひんやりとしてきたが、暖かな音楽が港に響き続けていた。
夜は気のおけない仲間が集まり、スペインバルにて打ち上げをした。
音楽談義に花が咲き、日を跨いでは語り続けた。
旅の途中、クロスロードでこうして偶然落ち合って、僕らは時にそれぞれの土産話に耳を傾け、未来の地図をスケッチする。
店の外に出ると、深い眠りに連れてってくれそうな甘い夜風が漂っていた。
]]>
diary
2017-04-25T12:32:24+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=213
チーズケーキ
今回の旅では三度波に恵まれた。
材木座、相良、そして和歌山の御坊。
鎌倉の材木座は駐車場から海へのエントリーの勝手を思い出せないくらい久しぶりだったが、混んでいる他のポイントに比べるといくらかゆっくりとした雰囲気を楽しめたように思う。
相良は相良...
今回の旅では三度波に恵まれた。
材木座、相良、そして和歌山の御坊。
鎌倉の材木座は駐車場から海へのエントリーの勝手を思い出せないくらい久しぶりだったが、混んでいる他のポイントに比べるといくらかゆっくりとした雰囲気を楽しめたように思う。
相良は相良で良かった。波がほとんど無かったから、はじめは僕一人きりだったのだ。
コーヒー豆とチーズケーキを買って、海辺で波を見ていた。
波を見ていたらやはり海に入りたくなったので、ロングボードを引っ張り出してシャワー代わりにと飛び込んだ。
気がつくとサンセットタイム、もう一人のサーファーと二人で贅沢な時間をシェアしていた。
和歌山の波はヒットしていた。
しっかりとしたサイズも力もあるウネリにやや興奮を覚えながらトライした。
いずれも素晴らしい経験だった。もちろん、ライブも同じく。
この4月はドラマーの沼澤尚氏とよくライブをしている。
彼は僕の音楽を一回りか、あるいはそれ以上にダイナミックなものに変えてくれる存在だ。
このままの勢いでレコーディングもしたいねなんて具合に話も弾み、そしてまた道が開かれてゆく。
大阪の弾き語りのライブを無事に終え、港からフェリーで九州へと戻る。
昼間のドライブは暖房から冷房へと切り替わった。町を抜け出す頃になるともういつも窓は全開だ。
僕は旅の虜なのだろうと思う。
]]>
diary
2017-04-19T15:29:41+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=212
ひだまり
鳥の声で朝目が覚めると、僕は静岡にいた。
昨日の夕方東京を出て西へ走ったのだ。
ずいぶん長いこと眠った。
そこは静岡の少し内陸にある、静かなゲストハウスの離れ、タイニールーム。
世界中を照らす太陽からのギフトのような、ひだまりの部屋。
あれから一年...
鳥の声で朝目が覚めると、僕は静岡にいた。
昨日の夕方東京を出て西へ走ったのだ。
ずいぶん長いこと眠った。
そこは静岡の少し内陸にある、静かなゲストハウスの離れ、タイニールーム。
世界中を照らす太陽からのギフトのような、ひだまりの部屋。
あれから一年が過ぎ、また春が来た。
緑が芽生え、花が開き始めている。
あの時と同じように僕はやはり旅の中にいる。
桜の花びらが空を舞い、菜の花が揺れている様子をこんな風に眺めていられるのは、なんだか二年ぶりみたいだ。
窓を開けるとまだ少し冷たい風が気持ちいい。
朝食を作ってデッキで一休みしたら、海へ行こう。
]]>
diary
2017-04-15T08:27:13+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=211
旅に
車で旅に出たら数冊の本を携える。
今回は書棚から、沢木耕太郎のエッセイと北山耕平の虹の戦士。岡本太郎の言葉にアマゾンの部族の写真がそえられたものなどなど。
初めてページをめくるものもあれば、繰り返し読んでいるものもある。
書物においても音楽も、あま...
車で旅に出たら数冊の本を携える。
今回は書棚から、沢木耕太郎のエッセイと北山耕平の虹の戦士。岡本太郎の言葉にアマゾンの部族の写真がそえられたものなどなど。
初めてページをめくるものもあれば、繰り返し読んでいるものもある。
書物においても音楽も、あまり雑食なほうではなく、少し好みが片寄っているかもしれない。
元々読書嫌いの僕がいくらか本を手にするようになったのは、歌の歌詞を書き始めてからだと思う。
言葉を扱うからには文字に触れ言葉を知る必要があり、時に詩の手がかりのようなものを物語の中に探したりしているのかもしれない。
僕の貧困なボキャブラリーを少しでも補いたいという魂胆だ。
とはいえ物語の経験だけで何かの本質を掴めるわけではないし、簡単に咀嚼して上手くアウトプットできるほど器用ではないのだが。
文章からなんとなく伺える作者の人柄というものがあり、その文体の雰囲気が醸し出す空気感にひかれて、こうして時々本を手にするのだろう。
友人から「これ好きだと思うよ」なんて言葉を添えて受け取ったものでいい出会いもしばしばあった。
今はちょうど次のアルバムの歌詞を詰めているところだけど、本だけでなく旅の経験は少なからず歌詞に彩りを加えてくれると思う。
]]>
diary
2017-04-11T19:22:25+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=210
雨上がり
富山でのライブの翌日、立山に上がり、極楽坂とライチョウバレーを仲間と滑って、さらに翌日には輪島に移動した。
輪島の街は赴き深く、初めて訪れた僕はただ歩くだけでも思わず笑みがこぼれた。
途中車中泊をしつつ1000キロを二日かけて走り、九州に帰り着く...
富山でのライブの翌日、立山に上がり、極楽坂とライチョウバレーを仲間と滑って、さらに翌日には輪島に移動した。
輪島の街は赴き深く、初めて訪れた僕はただ歩くだけでも思わず笑みがこぼれた。
途中車中泊をしつつ1000キロを二日かけて走り、九州に帰り着くと、我が家の殺風景だった土手にも紫色の野花が咲き誇っていて、目で見る春に心踊った。
さて冬の間手付かずだった片付けごとにしばし没頭しようと思う。
4月もすぐから旅なので、それが終わったらここは体も頭も休めよう。
山のあちこちでウグイスが鳴き始めた。
]]>
diary
2017-03-28T13:03:38+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=209
ターントゥターン
名古屋から湘南に流れてしばしとどまり、そして東京から北陸へと旅をしている。
湘南では逗子にて美しい波に出会えた。
この時逗子をポイントと見据え行動を起こしたサーファーの数は少なかったから、洋上での幸福は格別だった。
東京に住む友人からはビンテージの...
名古屋から湘南に流れてしばしとどまり、そして東京から北陸へと旅をしている。
湘南では逗子にて美しい波に出会えた。
この時逗子をポイントと見据え行動を起こしたサーファーの数は少なかったから、洋上での幸福は格別だった。
東京に住む友人からはビンテージのギブソン社製のギターを託された。
ちゃんと弾いてくれる人に持っていてもらいたい、と言いつつ僕に手渡してくれた。
こうして時々僕のところへギブソンのアコースティックギターが来ることがあるが、今回のギターはその友人のリビングルームに遊びに行く度ごとにつま弾いていたものだったので、思いが通じたようでなんとなく嬉しく、なんとなく照れ臭かった。
西にハンドルを切り、伊良湖の仲間のサーフショップで鍋を囲みつつ一泊。
福井のライブの翌日、ローカルのスノーボーダーである友人に山へと案内してもらい、一緒に滑った。
達人のスピードにはとても追い付けなかったが、真っ白な世界を疾走し大きなターンを繰り返す気持ち良さもまた他では味わえない。
何処へ至っても素晴らしい人々とのセッションが待っている。
ついつい夜酒も進み勝ちだが、こちらも時々ターンをしながらほどほどに。
旅は石川、富山へと続く。
]]>
diary
2017-03-17T16:08:45+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to
-
http://diary.higashidatomohiro.jp/?eid=208
ダウンヒル
以前から気になっていた川沿いの緩斜面。
それは真新しいシルキーなアスファルトだったがようやく開放されたようなので、人目をはばからず3本ほど滑ってみた。
今日は三月の旅の初日だから、気持ちのいいターンでいくらか調子を乗せたいところだ。
先月腰のアクシ...
以前から気になっていた川沿いの緩斜面。
それは真新しいシルキーなアスファルトだったがようやく開放されたようなので、人目をはばからず3本ほど滑ってみた。
今日は三月の旅の初日だから、気持ちのいいターンでいくらか調子を乗せたいところだ。
先月腰のアクシデントに見舞われたが、これならもうサーフィンにもスノーボードにも復帰できそうだ。
車に乗り込み、ジョニミッチェルとジェイムステイラーのライブ盤を聴く。
フェリー乗り場まで、高速道路は必要最小限にして走ることにした。
]]>
diary
2017-03-07T16:21:32+09:00
higashida-to
JUGEM
higashida-to