アイランド

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二年ぶりの四国のツアーは実に充実した中身だった。

梅雨の時期にもかかわらず、幸いなことに雨に見舞われることは少なっかった。

高松から入り、徳島は内陸の貞光という町。そして海のたもと海陽町へ走り、室戸岬を経由して高知へ。

仁淀川のほとりで夕べを過ごし、四万十川を渡り土佐清水で一休み。

大岐の浜を遊び尽くしたら、ふたたび高知経由で雨の降りしきる徳島へ。

どちらの町でも暖かい歓迎とおもてなしを頂戴した。

新しいアルバムの中からもいくつか曲を披露した。

釜茹での手打ちうどんを生業とする朋輩のマナブと、茅ヶ崎からフリーウォータースの真庭と車を3台連ねて旅をした。

僕らは毎日笑いながら過ごしていた。

二人とは四国で別れ僕は一人、今回の旅のもう一つの大きな楽しみでもある長崎は上五島へと向かった。

深夜に愛媛の三崎港までひた走り、翌朝9時台の便で大分の佐賀関へフェリーで渡った。

走れるところまで走っては休憩を繰り返し、その日は長崎の思案橋付近で体を休めた。

次の日、長崎港に車残して午前中の高速船に乗り込むのだが、もう片方の空いた手にはなにを抱えるかを考えていた。

ギターはケースごと背負っている。機材や着替え、CDなんかはコロコロと引きずり回せるトランクにまとめた。

サーフボードかキーボードか。

流れ歌キーボードではなく、久し振りにギターで演奏することに決めて、もう片方の脇にはサーフボードをかかえこんだ。

台風のうねりが五島にも届く様子が、直前にチェックした天気図からうかがい知ることができたのだ。

初めての五島。僕はライブも波乗りも思い切り楽しんだ。

新しい出会いが豊かな恵みを心の中にどっさりもたらしてくれた。

旅の醍醐味や生きるエネルギーとその喜び。そして人生の侘び寂びを島の数日で改めて堪能させてもらった。

また訪れたい場所がひとつ増えた。