海の上から

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この数週間で、僕は七度フェリーに乗っている。そして今も。

門司から泉大津へ渡るまるで常宿のような船で二往復の航海をしたし、鹿児島から種子島、種子島から屋久島、屋久島から鹿児島へと三隻の異なる船にも乗った。

海の上で時を過ごすのは何度も経験していることだが、このように立て続けにというのはこれまであまりなかったかもしれない。

船での時間は飛行機や新幹線のそれとは違ってわりとのんびりしている。

あるときはゆっくりとものを考える時間であり、またあるときは映画を鑑賞し本を読む時間であったり。近頃ではこうして文章を書く時間としても活かすことができるから、僕にとっては貴重なチューニングタイムなのだ。

そえからもう一つの楽しみといえばやはり人間観察だろうか。

さまざまな人種の、さまざまなな年齢の、さまざまな服を着た人々を眺めるのも面白いものだ。

仕事で乗り込む人もいれば、旅行を楽しむ人もいる。誰かに会いに行く人や、誰かと別れてきた人もいるだろう。

僕はといえばそのどれでもないし、そのどれでもあるような、中ぶらりんの存在なのかも知れないなどと思う。

車と一緒に船に乗り、降りてはまた走る。

それが僕の旅の基本的なスタイルなのだ。