long trip

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長いこと旅に出ていた。

家を出てひと月が経ち、ようやく帰った頃、外では木枯らしが吹いていた。

何度もため息が出るほどの美しい空に出会い、一人静かな朝を迎えた。

歌が風になって背中を押してくれる。こうして走っていると、ふとした時にまた歌が生まれてくる。

少しだけ、なんとなく頼りないような時もあるけれど、そんなことをずっと繰り返している。

帰ったらすぐにスタジオにこもった。旅の日々をノートに綴り、メロディに音にその風景を映しだそうとレコーディングを重ねた。

ようやくアルバムの半分ぐらいは出来上がっただろうか、建物で言うところの基礎と骨組あたりだろうか。

知らない間に髪も伸びて、いつのまにか冬になった。

コートを引っ張り出したら、次の旅の支度をしよう。