ビルエバンス

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ビルエバンスの人生が描かれたドキュメンタリー映画、タイムリメンバードを鑑賞した。

彼の人生を一言で表すとしたら、栄光と苦悩の日々ということになるのだろうが、ミュージシャンとしての奥深さは計り知れないものがあった。

ドラッグに溺れて、それでももがきながら前に進み、数々のセッションを経て永遠の名盤、名プレーをいくつも積み重ねて行く。

彼に寄り添い彼を支えるミュージシャンや兄弟、恋人たちの存在もそれぞれが素晴らしく、しかし時に悲しい結末を余儀なくされたりもした。

特にマイルスデイビスの存在は際立って異質であり、二人が感性を交差させて作り上げた作品「KIND OF BLUE」がJAZZの世界のみならずジャンルを超えた最高傑作の一つに数えられる所以が、ありのまま描かれていた。

身近な人々のインタビューを中心に構成されているのだが、ある人がビルエバンスが電話口で言い残したひとつのメッセージを紹介していたのだが、それがとても印象的だった。

「真実と美を追求するんだ。」

まさにそれはビルエバンスの音楽そのものを表している。

彼の世界観の足元にも及ばない僕だけど、時々はこのメッセージを思い出しながら音楽と、自分自身と向き合いたい。